数字にだまされるな!中級者のための「配当株の見抜き方」完全ガイド【2025年度版】

家計管理
ちえまる
ちえまる

最近、配当金について勉強してるんだけど、ネットで色々調べながら、自分なりに「どの会社の株を買えばいいか」研究してるんだ!

まもる
まもる

ほぉ!それでどの企業に目星をつけたのかな?

ちえまる
ちえまる

えーと、配当利回りが高い会社を見つけたんだ!なんと、利回り6%とか10%とか!これなら年に8%も資産が増えてラッキーだなーと思ったんだ

まもる
まもる

ふむふむ。でも、それって収入が不安定な会社かもしれないから、注意が必要だね。では、配当金銘柄を選ぶ質問をするね!ちえまる君が、家計が苦しくなったら何を手放す?

ちえまる
ちえまる

うーん…車とか、時計とか洋服…あ、要するに贅沢品か!

まもる
まもる

正解。それらを作ってる会社は、景気に左右されやすい。景気敏感株っていうんだけど、

配当金目当てなら、もっと「手放されにくいモノ」を作ってる会社がいいよ。

ちえまる
ちえまる

手放されにくいモノ?うーん、たとえばなんだい?

まもる
まもる

電気・ガス・タバコ・通信・食品。景気に関係なく使うものを扱ってる「ディフェンシブ株」だね。

誰でも、通信やインフラ系(光熱費)住居は最後の最後まで、必要だよね?

なるほど〜!配当目的なら、生活に密着してる企業がいいってことか!

まもる
まもる

そう。それが安定配当の秘訣だよ。生活に必要頻度が低いものから、人は手放していきます。不景気になっても企業が安定した収益を挙げていれば、株主にも配当金は配れるからね!

配当株を選ぶうえで大切なのは「利回りの高さ」だけではありません。業績の安定性や減配リスクの低さ、継続的に配当を出している実績なども重要です。

特に初心者は、景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄を選ぶことで、長期的に安定した配当収入を得られる可能性が高まります。

まもる
まもる

こんにちは!今回は前回の続きで、配当株の見抜き方〜中級者編〜」の解説をしていきます!よくSNSで「日本の高配当株10選」など見る時ありまが本当に良い10選なのか?と気になりますよね?

それなら自分でしっかりと調べようという記事です。配当銘柄はタイミングで買う!そのタイミングを自分で測れるようになればもう中級者。

数字だけではわからない“本当に買っていい配当株”の見抜き方を身につけましょう!さらに、必要な情報を調べるための便利な無料サイトもリンク付きで紹介していますので、この記事を読めば自分でも銘柄を見極められるようになりますよ。

「配当利回りが高いから買ってみた」──そんな理由だけで高配当株を選ぶ時代は終わりました。中級者にとって大切なのは、利回りという“見かけの数字”よりも、その配当がどれだけ“続くのか”を見抜く力です。

高い配当金を発表して、その次の決算で減配など発表されては、株価は下がるや配当金もなくなるわで散々な目にあってしまいます

画像提供元:MINKABU

日本コンクリート工業(5269)のように、無配や減配を短期間でしてしまうようでは、配当金目的の株主からは信用されなくなります。

ですが、無理をして配当金を出す企業より、株主には配当金を我慢してもらって、その分設備投資や研究費にあて、次の業績回復に努めてくれる企業もあります

この記事では、配当目的で長期保有すべき銘柄かどうかを冷静に判断するために必要な視点を5つ紹介します。さらに、その情報を手早く調べられる信頼性の高い無料サイトもリンク付きで紹介します。


【見出し①】株価チャート(中期〜1年スパン)を見る

  • なぜ必要?:配当利回りが一時的に高くても、株価が長期下落中なら要注意
  • 見るポイント:
    • 安値・高値のレンジ
    • 年初来のトレンド
    • テクニカル指標(RSI・移動平均など)

購入時の合計:1,600円 × 100株 = 160,000円
現在の評価額:918円 × 100株 = 91,800円
損失額:160,000円 − 91,800円 = 68,200円の含み損

34円 × 100株 = 3,400円(税引前) 3,400円 ×(1 − 0.20315)≒ 2,710円(手取り額)

ちえまる
ちえまる

ねぇねぇ!マツダって配当利回りがいいって聞いたから、去年1,600円で100株買ったんだけど…

今、株価が918円ってどういうこと!?配当金はもらってるのに、資産めっちゃ減ってるじゃん!!

まもる
まもる

確かにマツダは年間3,400円(税引後 約2,710円)の配当が出るけど…含み損が▲68,200円になってるよね。

配当金でリターンを得るどころか、“塩漬け配当銘柄になっちゃったね。ちえまる君のトータル損失は・・・65,490円。景気敏感株は長期でもつ配当銘柄にはふさわしくないかもしれない

マツダは現在、株価約912円で年間配当55円のため、配当利回りは約6.03%と高めです。

ただし、2026年3月期の配当は未定で、減配リスクがあります。マツダは典型的な景気敏感株で、業績は経済状況や為替の影響を受けやすいため、高利回りでも慎重な判断が必要です。


❌ 長期配当投資に不向きな理由(マツダ)

観点内容
📉 業績の安定性景気や為替に大きく左右されるため、収益が安定しにくい(景気敏感株)。
💸 配当の継続性配当は出しているものの、過去に減配歴あり。今期も「未定」とされており不確実性が高い。
📊 株価の推移長期的に見ると株価は下降トレンド気味で、元本毀損リスクがある。
🏦 財務体質自動車産業全体が設備投資や研究開発に資金を多く要し、利益余剰金が不安定になりがち。

▶️ チャート確認に使えるサイト:

✅ 中級者が配当銘柄を選定するために調べるべき10項目

観点調べるポイント理由・意味
1. 配当利回り現在の配当利回り(3.5〜5%が目安)利回りが高すぎると減配リスクも高い
2. 配当性向配当性向が30〜60%か確認稼いだ利益からどれだけ還元してるか
3. 増配実績連続増配年数、過去の減配履歴安定性の高い配当が期待できるか判断
4. 業績推移売上・営業利益の5〜10年推移業績が伸びている=配当の源泉が健全
5. 財務体質自己資本比率・負債比率・現金保有財務が悪いと配当維持は難しい
6. キャッシュフロー営業CFが安定かつプラスか?無理な配当でないか判断材料になる
7. 事業の安定性景気敏感 or ディフェンシブか不況でも業績が安定しているか
8. 今後の成長分野中期経営計画での投資方針将来的な配当余力が生まれるか
9. 海外売上比率為替や海外情勢に影響を受けやすいか分散効果がある一方でリスクもある
10. 株価チャート過去1年〜3年のトレンドと現在位置買い時かどうか、テクニカルで判断
著者
著者

配当株を選ぶ際に、利回りだけを見ると「高利回りのワナ」に陥る危険があります。業績や財務が悪ければ、いずれ減配や無配になる可能性も。

(株)REVOLUTION(レボリューション)コード8894の例を挙げます。この場合は配当金ではないでがQUOカードPay。日本円ではないので優待扱いになりますが、実質お金みたいなものですね。

2024年10月、レボリューションは株主優待制度の新設を発表しました。内容は、2000株以上を半年以上保有する株主に対し、年2回、各6万円分、年間12万円分のQUOカードPayを進呈するという高額優待制度でした。

この異例の発表は市場で大きな注目を集め、株価は発表前の約470円から、11月には一時691円まで上昇しました。

しかし、制度が開始される直前の2025年3月に突如廃止が発表され、投資家の期待は裏切られました。

この一連の対応により、市場からの信頼を大きく失い、株価は急騰後に急落。2024年5月29日現在70円台(2024年5月29日現在)の最高値から621円のから大きく下落しています。

これはむごい…優待に釣られて飛びついたら、株価が9割も下落して大損なんて。夢見たQUOカードが、高すぎる授業料になっちゃったよ…

まもる
まもる

動物だって、不自然に豪華なエサには本能で警戒するよね。投資も“うますぎる話”には裏があるって、ちゃんと見抜く目を持たなきゃね。

🎣 池の主と呼ばれる魚と「疑似餌」の関係

  • 「池の主」**とは、大きくて長年生き延びている魚のこと。人間で言えば「ベテラン」や「経験者」。
  • こうした魚は、何度も釣られそうになった経験があるため、怪しい動きや不自然な疑似餌には反応しなくなる傾向があるといわれています。
  • 実際、釣りの世界でも「大物ほどスレていて簡単には釣れない」とされており、騙されにくい=生き残っているという理屈ですね。

【見出し③】配当性向とその継続性

  • なぜ必要?:利益のうち何%を配当に回しているかがわかる指標
  • 理想ライン:40%〜60%(70%以上は要注意)
  • 連続増配しているかどうかも重要
ちえまる
ちえまる

配当性向?あ!これは少し勉強したから知ってる。会社が儲かった利益をどれだけ配当金で還元し方だよね?

まもる
まもる

その通り。配当性向は企業の“還元の姿勢”を表すんだ。ただし、高けりゃいいってもんじゃないよ。100%超えなんてのは、無理して配当出してるかもしれないから要注意だよ。」

でもその株主の大切にする姿勢は嬉しいけどね!

▶️ 配当性向・増配履歴を確認できるサイト:


【見出し④】財務体質とキャッシュフロー

ちえまる
ちえまる

えーっと、財務体質って…借金が少なくて、手元にお金がいっぱいある会社のこと、だよね?

あとキャッシュフローは、会社のお金の出入りを見て、ちゃんと回ってるか確認するやつ…だと思う!

まもる
まもる

偉い!👏すごい勉強したね!大事なポイント押さえてるよ。配当株を見るときは“どれだけ出してるか”より“出し続けられる体力があるか”が重要なんだ。

借金まみれで無理して出してる会社は要注意だよ。

  • なぜ必要?:配当の原資は「現金」。帳簿上の利益があっても現金がなければ配当できない
  • 見るポイント:
    • 自己資本比率(30%以上が安心)
    • 営業キャッシュフローの安定性
    • 有利子負債の割合(業種によって適正水準が異なります。)


🔹一般的な目安
有利子負債比率(自己資本に対して)
健全
100%以下(=自己資本≧負債)
普通
100〜200%程度
注意
200%以上(負債が自己資本の2倍以上)

📌 なぜ業種によって有利子負債比率が違うのか?…

■ 電力・通信・鉄道など(インフラ系)

  • 特徴: 莫大な初期投資(設備・インフラ)が必要 ➡ 有利子負債が多くなるのは当然
  • でも安心な理由: → 毎月安定した収入が入る(定期契約・需要が安定) → 長期的に借金を返せる体質がある
まもる
まもる

電力会社は毎月“定期的に”料金を回収できるから、キャッシュフローが安定してる=借金の返済計画が立てやすい。だから、有利子負債が多くても“危険”とは見なされにくいんだ。

みんなも、毎月の固定給があればローン返済にも計画的に返済しているよね?それと一緒なんだねー。

➡ 借金が多くても問題ないと見なされやすい

▶️ 財務チェックに便利なサイト:


【見出し⑤】減配リスクと3〜5年後の配当見通し

  • なぜ必要?:「今もらえる」より「続くかどうか」が勝負
  • 見るポイント:
    • 減配実績の有無
    • 競合や業界の規制リスク
    • 会社の中期経営計画における株主還元方針
ちえまる
ちえまる

どうやって減配しそうな会社を見抜くの?

まもる
まもる

いい質問だね、減配しそうな会社を見抜くには、まず“配当性向”高すぎないかを見るのが基本。

次に“業績が右肩下がりじゃないか”をチェック。あとは“中期経営計画に株主還元の明記があるか”も大事だよ。配当は“出してる”だけじゃなく、“出し続けられるか”が勝負だからね。

▶️ 配当の継続性・将来性の参考に:


【まとめ】

高配当株投資で“損しないため”には、利回りの高さより「継続性」と「中身」を重視することが大切です。数字に強くなる必要はありません。5つの視点と信頼できる情報源を使って、自信をもって配当株を選べる中級者を目指しましょう。

次回は、「国民年金に上乗せ!月400円で一生もらえる付加年金とは?【2025年度版】を紹介します。

以上です。このブログが少しでも参考になって他の記事も読んでくれたら嬉しいです。

このブログを読んでいただけた方には「お金の苦労」がなくなれば良いなと思っています。

では次の記事でお会いしましょう!

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