前回のあらすじ(第5章)

前回は「老後の安心は自分で用意する」というテーマでお話しました。
体力や判断力が少しずつ衰えてくると、不安を感じる場面が増えてきます。
そんなとき、つい子どもに相談したくなりますが、子どもは高齢者の状況や対処法を知らず、困ってしまうこともあります。
そこで登場するのが、プロである「地域包括支援センター」。経験豊富な職員が、うまく話せなくても状況を察して対応してくれます。
また、「心の自給自足力」を高める工夫も紹介しました。日記・散歩・音楽・映画・ブログなど、自分の気持ちを整える習慣は孤独の不安を軽くしてくれます。
話さなくても、社会とゆるくつながる感覚を持つことで、静かな老後を快適に過ごせるのです。

たとえば、アップルサポートの担当者があなたに不幸をもたらすことは、まずありませんよね。
地域包括センターの職員、役所の窓口、医師、カフェの店員なども同じです。
彼らは基本的に「助ける」ために存在していて、あなたを困らせる可能性はとても低い存在です。
ですが──
隣人、親戚、昔の友人など、かつて近しかった人たちは、
時に“善意”という名のプレッシャーや、価値観のズレによってトラブルの火種になることもあります。
身近な関係ほど、距離感の取り方がむずかしい。
だからこそ、「誰と関わるか」は、自分自身で選んでいい時代なのです。
人に頼らない安心感ってあるの?
年齢を重ねると、誰かに頼りたくなる瞬間が増えてきます。
でも、相手の都合に振り回されたり、気をつかいすぎて疲れてしまった経験はありませんか?
たとえば…
- 子どもに相談しても、うまく答えられず困らせてしまう
- 気をつかって友人に連絡するのをためらう
- ちょっとした頼み事が言い出しづらい
そんな時こそ、自分の中に「安心できる仕組み」を持っておくことが大切なんです。
安心を「自分で用意」するためのコツ
安心は“気持ち”だけでなく、“習慣”からも生まれます。
重要なのは、50歳のうちから“老後をひとりで生きていける仕組み”を整えておくことです。

以下のような工夫が、ひとり暮らしでも不安を減らしてくれます。
1. 情報の引き出しを増やす
- ✅ 困った時は「地域包括支援センター」に電話 (重要)
- ✅ 日頃から使えるサービスや施設を調べておく (シルバー人材など、家事をしてもらう)
- ✅ 通信販売やデジタルサービスの使い方を覚えておく (パソコン、スマホの操作に慣れておく)

2. 昨日が幸せだったら、ルーティンが大切
✅ 1日が幸せだったと思える瞬間
- 朝、気持ちよく目が覚めたとき
- ご飯をおいしく食べられたとき
- 天気がよくて、少し散歩できたとき
- 好きな音楽や映画を楽しめたとき
- 猫や犬と静かに過ごせたとき
- 今日も心身ともに健康と実感できたとき
- 今日も何事もなく一日が終わったとき
「いつものこと」を繰り返すと、心が落ち着きます。
今日もいつもと同じ日。昨日と変わらない日々――
だけど、その“変わらなさ”が、私たちの心をそっと守ってくれているのかもしれません。
お気に入りのマグカップでコーヒーを淹れる。
窓の外をぼんやり眺めながら、猫が眠る姿に目を細める。
派手さも刺激もないけれど、心がじんわりと落ち着いていく。
そんな暮らしが、実はいちばん贅沢なのかもしれません。
3. ✅ 50代から準備したい「ごきげんリスト」5選
1. 朝のちいさな楽しみ
コーヒーを淹れる。
お気に入りの音楽をかける。
それだけで「今日も悪くない」と思えます。
2. ひとり時間を楽しむこと
静かな動画、ラジオ、香りのいいお風呂。
誰にも気をつかわない時間は、心を整えてくれます。
3. 自分へのごほうび
プリン、パン屋さんのクロワッサン、週に一度の外食。
「これがあるからがんばれる」が、きっと見つかります。
4. ゆるくつながる場所
コメントしなくても見ているだけで癒される配信者。
好きなカフェで書きたいときだけ書けるブログ。
無理のない“居場所”があるだけで安心です。
5. 元気をくれる映画や本
落ちこんだ日にそっと支えてくれる作品。
昔に感銘を受けた本や映画、またはゲーム。
それらを振り返って読んだり観てみる。
ときどき思い出して、もう一度観たり読んだりするだけで心が和らぎます。
頼らなくても平気。でも、頼る場所は持っておく
人に頼らずに過ごすのは理想ですが、「頼っていい場所」は知っておくと心強いです。
たとえば、地域包括支援センターは「高齢者の何でも相談窓口」。
困ったときの最初の相談先として、とても頼りになります。
子どもに相談する前に、まずプロに相談。
✅ 例えば、老後にパソコンを使用するなら断然MacBook💻がおすすめです。
わからないことがあれば、アップルサポートセンターに電話すれば、すぐに対応してくれます。
私も常に、利用させてもらっていますが、「本当に丁寧でわかりやすい」
無料なので、安心のサポートです。
✅ 何度もお伝えしますが、支援が欲しかったり、生活に何か困ったことがあれば
地域包括センターにとりあえず電話をしてみましょう。
相続など、完全個人案件以外は、まずはそのプロを「若いうちから知っておくのが重要」です
心地よいひとり時間を守るために
「誰かに頼らないと不安」という気持ちは、心をすり減らしてしまいます。
頼られた方は、見返りを期待されてはトラブルの元です。
それよりも、自分で安心をつくれる仕組みを少しずつ持っておくこと。
これが“話さない暮らし”を心地よく続けるカギになります。
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この記事の1〜7章まで
第1章:60歳から“話さない人生”を楽しむ方法|静かに生きる老後の準備
第2章:60代で静かに暮らしたい人へ|話さない生活のメリットと習慣
第3章:誰とも話さない老後は寂しい?|「孤独」と「自由」のちがい
第4章:誰とも話さなくても心地いい|静かな老後の暮らし方アイデア集
第5章:ひとり老後でも安心して暮らす|人と話さなくても保てる心の健康
第6章:話さなくても安心して暮らす方法|50代から始める静かな老後
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