
第4章では「誰とも話さなくても心地いい」暮らしの工夫を紹介しました。静けさを味方につけることで、内面の豊かさを感じる日々がつくれるという話でした。
では、そうした生活を長く続けていくには、どのように「心の健康」を保っていけばいいのでしょうか?
完全に遮断?それは危険です。ストレスを抱えない程度に人と関わることが大切。
この章では、誰とも話さない生活が心の負担にならないように、日々の心のメンテナンス法をご紹介します。
老後でも安心して暮らす
体も判断力も少しずつ弱くなってくると、どうしても不安なことが増えていきますよね。
そんなとき、つい自分の子どもに電話してしまったり、頼りすぎてしまうこともあると思います。
でも、それが続くと子どもの方が疲れてしまうことも…。
「子どもが冷たい」「薄情だ」と思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。
子どもが困ってしまうのは、“どう対処すればいいのか分からない”からなんです。
話せば分かってもらえる?
わからないことを次々に相談されるのは、実はとてもプレッシャーになります。
だからこそ、子どもに相談する前に、まずは**「地域包括支援センター」**に相談してみましょう。

なぜ、子供ではなく地域包括センターに相談なのか?
- ✅ 子どもは“専門家”ではない
- ✅ 地域包括センターは“高齢者のなんでも相談窓口”(無料)
- ✅本当に必要な支援がわかる
- ✅子供に“頼りすぎ”を防げる
✅ それを「仕事」にしているから💪
子供の方が安心して話せる。これは間違いかもしれません。
子供は介護や高齢者の不自由さを経験したことがありません。ですが、地域包括センターの職員はその道の「プロ」です。
それらを仕事にしているのですから、その人たちから受けるストレスは、子供や友人に相談した時より少なく、そしてあまり気になりません

こちらが、うまく言葉で伝えられなくても、経験とデータを元に、大体の事は察して対処してくれます
「心の自給自足力」を高める
話す相手がいなくても、自分で自分の心を整える力があれば、孤独に振り回されずに過ごせます。
- 日記を書く:気持ちを言語化することで、感情の整理になります。
- 散歩する:外の風や光を浴びて、五感を刺激することで気分が変わります。
- 音楽や香りを取り入れる:自分の好みに合った音や匂いは、脳に心地よい影響を与えます。
- 映画をみる。プライムビデオやネットフリックスなど
- ゲーム。日々の進歩を実感する
今、50〜60代の人なら、このような記事。ブログで自分の事を発信するのも良いですね。
日記のようにブログに書き続けることによって、自分の考えや気持ちが整理されていきます。
「人と話さなくてもつながっている」感覚を持つ
先に申し上げたように、ブログで日記をつけるように記事を書く。もしその記事を1人でも読んでいてくれたら、不思議に人と話しているような気がするのです。
昭和の時代と違い、なぜご近所付き合いがなくなったか?
それは、「ストレスを抱えることの方が多い」からではないでしょうか?
朝、玄関から出たら、隣の人も出てきた。ゴミ捨て場で人と遭遇した。
これらは正直ストレスになりますよね?
現代社会では、あまり必要性のない人とは、関わらない方がストレスを抱えず、豊かな人生が過ごせる昭和や平成では考えられない時代になったかもしれません。
話さなくても、社会と“ゆるくつながる”感覚があれば、安心感が生まれ、孤独感も感じにくいかもしれません。
- SNSやYouTubeなどで好きな配信者の発信を見る(発言しなくてもOK)
- 地域のコミニティにいつでも参加できる状態にしておく
- 近所の犬や猫と目を合わせる、小さな挨拶だけでも「社会との接点」
🧓 よくある高齢者向け地域の集まり一覧
- いきいきサロン(ふれあいサロン) お茶を飲みながら井戸端会議的に交流。健康体操や脳トレも行うことがあります。
- 健康体操・シルバー体操教室 椅子に座ってできる軽い運動や、転倒予防のストレッチなど。
- 趣味の集まり(園芸、カラオケ、麻雀など) 好きなことを通じて人とつながれる場。道具や講師が用意されていることも。
- 高齢者食堂・ふれあい食堂 安価または無料で栄養バランスの取れた食事を提供。1人暮らしの人の孤食対策にも。
- 介護予防教室・認知症予防講座 クイズやゲームで認知機能を刺激。保健師さんや作業療法士が来る場合も。
- 地域の高齢者クラブ(老人会) 月に1回の定例会、旅行、ボウリング大会、清掃活動など多様な活動があります。
- スマホ教室・デジタル講座 LINEの使い方、写真の送り方、詐欺対策など、実用的な内容が好評。

人と話したくなったら、こういった集いに参加するのが良いかもしれません。
参加したいときだけ参加する。これが1番ストレスがない方法かもしれません

「誰とも話さない=孤独で苦しい」ではありません。
話さなくても自分を整えられる方法を持っていれば、
静かな時間こそが、あなたの心を回復させる「最高のセラピー」になります。
次の第6章では、「話さない人生」をもっと豊かにする“好きなこと”の見つけ方を一緒に探していきましょう。
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この記事1~7章まで
第1章:60歳から“話さない人生”を楽しむ方法|静かに生きる老後の準備
第2章:60代で静かに暮らしたい人へ|話さない生活のメリットと習慣
第3章:誰とも話さない老後は寂しい?|「孤独」と「自由」のちがい
第4章:誰とも話さなくても心地いい|静かな老後の暮らし方アイデア集
第5章:ひとり老後でも安心して暮らす|人と話さなくても保てる心の健康
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